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ダラダラとです・・・と言う前置きも、いい加減飽きてきました。
ですので、いつもの感じです!
前回のヒーローもんつながりで、ちょっとです。
仮面ライダーもほんとに大好きだったわけですが、やっぱり私にとっての一番のヒーローは初代のウルトラマンでしたね。
ええ・・・もう・・・夢中でした!
私が幼稚園の時に始まったのですが、アニメではアトムとかスーパージェッターとかエイトマンとか他にもあったわけですが、実写でこんなのは無かったですからねぇ・・・。すっごいショックでした。
ほんとに・・・・・・大好きでした。
こんな落書きをそこらじゅうにしていました。
簡単です! なのに誰が見てもウルトラマン!!
改めて、見直すと・・・ちょっと・・・のっぺりとした方ですね・・・にはははははははは。
でも、これが・・・かっちょよかったんですよね! たまらなく!
で、このウルトラマンの数ある思い出の中から一つ。
小学校に上がるか上がらないかの頃です。
病名は定かでありませんが、がきんちょだった私は熱を出して寝込んでいたのですね。多分、水疱瘡だったと思います。かなり苦しかったのを覚えています。
するとですね、買い物に出かけていた母ちゃんが、私に思わぬプレゼントを買って帰って来てくれたのです。
それが・・・なんと・・・ウルトラマンだったわけです! ウルトラマンの人形だったわけです!
これは・・・嬉しかったですねぇ・・・。ほんとに、はっきり今でも覚えてます。
甥っ子なんかは玩具に埋もれて育ってますが、私の小さい時なんかはなかなか買ってもらえませんでしたからね。
うちがあまり裕福でなかったのもあるでしょうが、周りの子もみんな同じような感じでした。グローブを持ってる子が少なかったですからね。先攻後攻で貸し借りしてました。
ウルトラマンの人形、ゲーム、本、ソノシート、ズック、何でもよかったです。それはそれは、ものすっごく欲しかったです。
でも、ねだったところで簡単に買ってもらえるわけもなく、ひたすら誕生日を待つという感じだったわけです。
それが・・・それが・・・頼んでもいないのに・・・全く何の期待もしていないのに・・・急に・・・いきなり・・・突然に・・・「ハイっ!」と手渡されたわけです!
この時ほどですね・・・
「嗚呼、この母ちゃんに息子に生まれて良かった!」
と思ったことは後にも先にも・・・ウソです!! ごめんなさい。
とにかく、ほんとに嬉しかったわけです。
で、どんな人形だったかと言いますと、ウルトラマンが空を飛んでるのです。両手を前にグンと前に伸ばして、背中をグッと反っているポーズの・・・・・・じょうろ・・・です。ほんとは人形じゃ・・・ないんです・・・。「じょうろ」でした。
いいんです! じょうろだとかは忘れてました! って言いますか、逆に好都合でした。じょうろなために背中に取っ手? と言いますか、持ち手が付いていたんですね。そこを掴んで、ウルトラマンになりきって、そこら中をかけずり回っておりました。
寝る時はもちろん枕元に置いておりました。
ほんとにほんとの「宝物」だったわけですね。にはははははは。
ところがですね、たまに母ちゃん、この私の宝物を貸せと言って来るのですね。
何のために借りるのかと言いますと・・・・・・植木鉢に水をやるためです。ベランダにいくつか植木鉢があったのですね。
いや・・・まあ・・・・・「じょうろ」なわけですから・・・母ちゃんは何も間違っていないわけです・・・。
しかし! 私にとっては・・・ウルトラマンなわけです!
遠い星から一人きりで私たちの平和を守るためにやってきてくれた、あのかくも気高きウルトラマンなわけです!
そのウルトラマンの・・・お背中から・・・ああ・・・水をジャバジャバいれて・・・・・・
「ああうぅぅぅぅ・・・母ちゃん・・・そんなご無体な・・・やめてーー!!」
ほんとにイヤでしたねぇ・・・じょうろに使われるのが!
まあ・・・この気持ちは母ちゃんにはわからなかったでしょうねぇ。
だいたいですね、今から考えるにうちの母ちゃん、じょうろが欲しかったんですね。で、買い物途中で探してると、あのウルトラマンのじょうろを見つけたんだと思うのです。
ただ子供が病気で寝ているからと言って、簡単に玩具を買って来てくれるほど甘い母ちゃんではないわです。にははははは。
でも、さすがにウルトラマンです。全くイヤな顔もせず、黙って背中から水を入れられ、指先から植木鉢に水を撒いておりました・・・。
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